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もし、皆さんがどうしてもマーガリンを食べたいならEU諸国から輸入すべきです 本ページではトランス脂肪にアクリルアミドの関係から 「しっかり焼いたパンにマーガリン」という食習慣がが悪いと警告しているのです。 結論:アメリカ的食事を日本の食卓から追い出すことが日本人の健康に繋がる
1)マーガリン・植物性ショートニング について
Trans 脂肪(酸)の危険性を指摘されてからも当分の間、欧米でも浸透はなかなか進みませんでした。しかしながら最高学府である東大卒の多い文化系官僚が支配する日本と違い、ちゃんとした学識・学歴を有する役人のいる欧米の食品部署では、年々食の安全性は着実に改善されてきています。今年になってアメリカ政府とFDAは大々的に「マーガリンの危険性キャンペーン」に踏み出しました。ところがアメリカという国は統一しがたいらしく、マーガリン工場のある州では政策は若干緩いようです。
EUでは、マーガリンの危険性について常識化しており、Trans 脂肪○○%と表示され5%以上の含有の多いものの販売はすでに禁止されています。
このページ作者は、大学医学部での研究中、血管平滑筋培養の添加物として、当時はリノール酸含有で体に大変よいとされていた某メーカーから提供されたマーガリンの成分を使用して、すべての培養細胞を弱らせて死滅させてしまいました。これに対してバターは細胞を死滅させなかったことから、何かおかしいなとは感づいてました。ところが別の実験研究中でもあり精査の機会を逸していました。その原因がTrans fatによるものであろうことはつい最近、知ることになったのですが・・・
当時いわれていた健康によいはずの植物油脂の話:「固形物である獣脂を取りすぎると、コレステロールが増えて、それが心臓血管などに沈着して、そして動脈硬化になり狭心症や心筋梗塞になりやすくなる」。「ところが、植物油を取れば、油脂が液体なので、固まり難い。しかも、血管に溜まったコレステロールを溶かしてくれる。だから植物油は健康に良い」・・・・これが現在では大間違いとされている。
植物性ショートニングの危険性について今なお、日本の医学界や厚労省から見向きもされないのは、ひとえに日本の医学界や文部省・厚生労働省が不勉強さゆえ遅れているだけなのです・・・。アメリカの政府は5年ごとに食事のガイドラインを改定しています。その最新号にはわざわざ斜字でtrans 脂肪の危険性と記載され、できるだけ摂取しないように呼びかけているのです。Dietary Guidelines for Americans 2005(http://www.health.gov/dietaryguidelines/dga2005/document/)
アメリカでは、2006年1月1日から、すべての加工食品にtrans fatの含有量を表示させるという強制手段に出ました。全面禁止ではないものの、それなりの効果はあり早速大手のファーストフード業界が反応しました。それに比べ日本の現状は誠に情けない、メーカーの主張を鵜呑みにする出来損ないの官僚たち、日本人として全く恥さらしの現状なのです。トランス脂肪が15〜20%含まれているにもかかわらず、日本では健康によいとのでっち上げ植物性のマーガリン。植物性を盲信している人の如何に多いことか。ここまでくると厚生労働省や農林水産省のお役人がマーガリン会社から多額のの袖の下をもらっているとしか思えません。私と同じような主張をなさっている京都の河合医師も述べられています。「マーガリン・植物性ショートニングは食品として合成・製造されるときに水素を添加する家庭で、自然界にはほとんど存在しないはずのtrans型の脂肪酸が生成される。これは、天然型のcis型とは違い代謝されにくく、吸収に不具合が起こって、しかも正常な血管壁内皮を攻撃する。その結果メタボリックシンドロームなどの動脈硬化健康障害や認知症を引き起こす」と。
一方、文献には給食のマーガリンや、クッキー・ケーキ・パン・フライドポテト・ポテトチップは成長期の子供に悪影響を及ぼし、さらに外食(マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、その他ファーストフード=アメリカ本国ではマクドもKFCも完璧にトランス脂肪を中止していますが日本国内では使い放題です)が増えると健康被害がより増えるということが報告されています。
アメリカのナースをはじめとする研究者たちの報告で、自国の食品に警告を与えたことは誠に評価されるべきと思います。トランス脂肪の使用が悪影響を及ぼすことが彼らの詳細な食事の分析で証明されたことで、アメリカ政府も全く無視できなくなった。さらには米国のファーストフード業界も無視できなくなったのです。
一言だけ:日本の厚労省は全くバカの集まる集団と言わざるを得ません。
天然にも確かにtrans脂肪はごくわずかに存在します。主に反芻類の胃の中で発酵によりごく少量合成されるので、牛や羊の油には少量混在します。しかし、本来天然界で植物が合成する脂肪酸は100%cis型のみです。ところが人工的に合成されたtrans脂肪の脂肪酸はほとんど変化されず動物体内に取り込まれ毒物となるわけです。
不飽和脂肪酸が主成分のマーガリンの形状は本来液体のはずです。液体の油を固形のマーガリンに変化させるには水素添加が必要です。この操作に伴う還元反応時、副産物?としてtrans型ができてしまうこととなります。アメリカ政府の研究によれば、trans型脂肪は悪玉コレステロールのLDLコレステロールを増加させ、善玉のHDLコレステロールを減少させるので、さらに中性脂肪やリポプロテインaも増え、悪影響を及ぼします。結果として心筋梗塞・動脈硬化を増やすことになります。
これらの業績は、ハーバード大学のWillett WCらが中心的に行ってきました。彼等のグループの1997年の推計で、アメリカでは少なくとも年間30000人はtrans脂肪で余計に心臓病で死んでいるそうです。Am J Clin Nutr. 1997 Oct;66(4 Suppl):1006S-1010S. Health effects of trans fatty acids. Ascherio A, Willett WC
マーガリンがとても悪いからといって純正バターを大量に摂ることは敢えてお勧めできませんし、マーガリンの代用とするのも危険であるということです。代替すべきは、魚の油と加工しない植物油(それも不飽和脂肪酸)です。魚の油にtrans型が存在しないということはとても重要なことなのです。
追記)アメリカのマクドナルドは、アメリカやEUでショートニングの使用を中止するとの発表を行いましたが、日本ではアナウンスされていません。一説によるとアメリカで使用を中止されたショートニングが大量に余ったので、アジアや日本で消費するまで発表しないらしい。在庫は3年だそうで、アメリカの言いなりの厚生労働省が禁止まで3年以上を要することは十分に推測されます。また最近になってKFC(ケンタッキーフライドチキン)もアメリカ本国ではショートニングの使用を中止しました。余ったショートニングは日本に出荷されたとの情報もあります。マクドナルドやKFCからも日本の官僚が袖の下をもらっている証明にはならないのか?と勘ぐりたくもなるというものです。
まとめ
私たちも知らない間に危険なトランス脂肪酸を摂っている事を認識すべきです。 現状、国もメーカーも対策をしていない日本では私たち自身が家族を守るため今日から食生活を改善する必要がある。1)国内で販売されているマーガリンは絶対食べない。お菓子や加工品につても表示をよく見て購入する。2)外食でファーストフードや油物はできるだけ避ける。3)マヨネーズは多く摂り過ぎない。4)一度使った天麩羅油は使わない。5)脂肪の総摂取量を少なくする。6)健康エコナ油も健康的ではない。7)必須脂肪酸とくにオメガ3を摂る。(亜麻仁油に多い)8)野菜、大豆、穀物を中心とした和食を基本にする。
厚生労働省もその危険性についてWeb表示だけは行っていますが、積極的に国民を守る気持ちはなさそうです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/11/tp1101-1.html
要するに危険性については重度2A:(人に対しておそらく発ガン性がある)であり、ポテトチップス、フレンチフライ、ビスケット、クラッカー、朝食用シリアル、とうもろこしチップス、食パン、ロールパン、チョコレートパウダー、コーヒーパウダーの順に危険であるということです。
1 消費者に対しての見解:
(1) アクリルアミドについての情報を提供するとともに、十分な果実、野菜を含む様々な食品をバランスよく取り、揚げ物や脂肪食の過度な摂取を控え、
(2) 炭水化物の多い食品を焼いたり、揚げたりする場合にはあまり長時間、高温で調理しないよう、なんて言ってるけど・・・・・「あまり長時間、炒めたり、揚げたり、焼いたりせぬように」ってことかな?
2005年3月7日 フライドポテトなど炭水化物が多い高温加熱食品に副産物として含まれる化学物質アクリルアミドについて、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)の合同専門委員会は6日までに「健康に有害な恐れがあり、食品の含有量を低減させるべきだ」とする勧告をまとめた。
アクリルアミドを減らす努力が特に重要な食品としてフライドポテト、ポテトチップス、コーヒー、パン、トーストなどを挙げた。同じ食品でも調理時間や温度により含有量は異なるため、専門委は「どの食品は、どれだけ食べても安全か」との勧告は現時点で不可能とした。WHOでもこれが最終結論としているわけでも、絶対的強い発がん性といっているわけではありません。むしろ、アクリルアミドの発ガン性は人でははっきり証明されていないと述べています。しかし、動物実験では発ガン性ははっきりしていますので、可能性は十分に高いと述べています。アクリルアミドはでんぷんを120度以上に加熱すると生成されます。しかし、その生成条件と結果としての含有量はまだ研究途上です。
このため、蒸す・煮るの調理では生成されないと考えられますので、米食は大丈夫でしょう。
問題は、揚げる行為とオーブン調理です。120度を超えるからです。従って、トースト・クラッカー・クッキー・ポテトチップス・フライドポテト・ケーキ等が問題となります。
最近の動向は、デンマーク:2004年1月1日から国内のすべての食品について、油脂中のトランス脂肪酸の含有率を2%までとすると決定。
カナダ・アメリカ:今年から来年にかけて含有量の表示を義務付け。日本のパンの朝食にはマーガリンのtrans脂肪が多いでしょう。パン自体も製造するときにマーガリンやショートニングを多用します。パンの耳には多量のアクリルアミドが含まれている可能性がある上に、さらにトーストにすることによりアクリルアミドが増加します。さらに、コーヒーですがインスタント物は避けた方がよろしい。
クロワッサン・パイなどもショートニングやマーガリンを多用するのでより危険です。フライドポテトの揚げ油にはtrans脂肪が多量でしょう。からっと揚がるからです。
外食の揚げ物は全然信用できません。結構酸化されて変質しています。これらは若い人ほど多く摂取するでしょう。健康被害は大きいと考えます。
こんなニュースもありました。
米マクドナルド :切り替え遅れ和解金9億円支払い 。2002年9月、心臓疾患の原因になると指摘された「トランス脂肪酸」を減らすため、調理油を2003年2月までに新しいタイプに替えると発表した。しかし、マクドナルドは、フライドポテトなど揚げ物に使う油を健康に配慮した新タイプに切り替えると発表しながら実施が遅れた。このことで和解金が発生したらしい。つまり、マクドナルドはアクリルアミドの発がん性と、trans脂肪の動脈硬化促進作用の相乗効果が期待されるというオチでダブルパンチの最悪食品です。
アメリカ式食事は完全に否定されてきたというのが趨勢です。即ち、trans脂肪が多いのとアクリルアミドの発がん性という意味では、オーブンで長時間加熱するクッキーやケーキ台、ポテトチップスも同じ意味です。クッキーケーキふんわりさくっとさせたり、バターの代用のショートニングに多量のtrans脂肪が含まれます。
若い人に、フライドポテト・ポテトチップス・クッキー・ケーキ・揚げ物・マーガリンを禁止するのが医師としては本筋ですが、確かに家族にも嫌われてしまいます。
正論は通りにくいのが世の中です。(とかくこの世は窮屈だ)
ページ作者の見解として、現在の科学知識を集積して考えると、朝食は絶対に和食にすべきだと考えています。和食の唯一の欠点はカルシウム不足です。ですから必ず牛乳・ヨーグルトを併用しましょう。さらに大豆イソフラボンと魚油がとれれば最高ですね。
フレッド・ローが行った「マーガリン大実験」
フレッド・ロー:北カリフォルニアでオーガニック・マーケティングという自然食品業界のためのコンサルティング会社を経営。
フレッド・ローは自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿にのせ、その皿を店の裏部屋の窓ぎわに置いた。通常食品であれば蝿や蟻やカビがマーガリンのうえにいっぱいになるはずだ。しかしながら、2年たってもマーガリンの塊はそのままだった。その間どんな虫も近寄らず、カビも生えなかった。マーガリンは食べ物でなく「食べられる形をしたプラスチックなのだと結論をだした。また、マーガリンの分子を顕微鏡で見るとプラスチックの分子にそっくりだ。参考文献:「危険な油が病気を起こしている」 J・フィネガン著 今村光一訳 −中央アート出版
ある油脂食品会社の見解
弊社の商品にトランス脂肪酸が含まれているのでしょうかとのお問合せですが、弊社の商品のファットスプレッドやケーキ用マーガリンなどにはトランス脂肪酸が含まれております。ただ、弊社に限らず、ほとんどのマーガリン類にはトランス脂肪酸が含まれております。
その理由ですが、通常、マーガリン類を製造する場合、植物油脂と水を混合(乳化といいます)して作りますが、マーガリンのような固形状のものを作るには、液体油脂だけではできませんので、液体油脂と硬化油脂を混ぜて製造いたします。
この硬化油脂を製造する際にトランス脂肪酸(通常は、シス型と呼ばれる脂肪酸)が出来ると言われております。したがって、硬化油脂を使用しているマーガリン類には必ずトランス脂肪酸が含まれることになります。
トランス脂肪酸の問題は、1990年頃オランダでトランス脂肪酸を摂取したヒトのLDLコレステロールが増加し、HDLコレステロールが減少したという研究が発表されてからであると言われております。これらのコレステロールの増減が心臓疾患のリスクを高めると指摘されていることから問題となったようです。
また、トランス脂肪酸を多く摂取している人ほど認知機能が早く低下する、つまりボケやすくなる、との報告もなされております。ただし、トランス脂肪酸だけでなく、飽和脂肪酸も同様に多く摂取すると認知機能が早く低下するとの結果が得られたようですが。
そこで、我が国における対応ですが、1999年6月に厚生省が公表した「第6次改定 日本人の栄養所要量」に「トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度の上昇、HDLコレステロール濃度の低下など、動脈硬化症の危険性が増加すると報告されている」と記述されております。
しかしながら、トランス脂肪酸を問題視しているのは脂肪摂取量の多い欧米で、例えば、アメリカでは脂肪の摂取量そのものが多いため、日本人の10倍程度のトランス脂肪酸を摂取していると言われています。しかし、日本人の平均的な食生活を見ますと、アメリカ人に比べて、脂肪摂取量は大幅に少なくなっておりますので、日本人としての平均的な食生活を行っている限りでは、トランス脂肪酸の影響も心配ないと思われます。------根拠無い推測です。
さらに、トランス脂肪酸の影響はリノール酸など多価不飽和脂肪酸の摂取量が多いと減少すると言われております。逆にリノール酸を取りすぎるとアトピーや喘息などの余病も多くなるとも言われております。トランス脂肪酸の摂取量も少なく、リノール酸などの多価不飽和脂肪酸の摂取量が多い日本人の場合、影響は非常に少ないと考えます。日本では、公的な規制も、現時点ではございません
------以上、狐にばかされた感じですが、猛毒のヒ素も少なく取れば元気になるんだよと言ってるような(比喩ですので、ヒ素中毒の被害者の方にはお詫びします)印象です。
トランス脂肪酸に対するわが国の見解
03/06/16 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会会議事録より
トランス脂肪酸については、従来から各種疾患との関連性が示唆されてきたが、本年7月、米国FDAは、トランス脂肪酸の摂取量を減少させることが心臓病リスクの低下に有効であるとし、一般食品、サプリメントにトランス脂肪酸含有量の表示を義務化することを決定した。
食品製造業者は2006年1月1日までに、表示することとされている。米国FDAは、この規定により、消費者が健康によい食品を選択するための情報を得られ、また、この表示制度の導入により、年間600件から1200件の心臓発作を予防し、250名から500名の心疾患死亡者を減少することができるとしている。我が国では油脂の使用が少ないので現時点で影響ない。-------と以上、日本国の見解でした。
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